手洗いで洗濯をする方法!失敗しない手順や注意する点は?

ほとんどの洗濯物は洗濯機で済んでしまいますが、中には「手洗い」をしなければいけないものもあります。

例えば、セーターやレースなど繊細な布のもの、また洗濯表記が手洗いになっているもの。

こういったものは洗濯機で洗濯をすると、縮んだり、せっかくのキレイな縫い目がほつれたりと台無しになってしまうことがあるため、手洗いをしなければいけません。

そこでここでは、手洗いが必要なものや基本、注意点などをご紹介していきますので、参考になれば幸いです。

手洗いが必要な洗濯物とは

一般的に手洗いが必要なものといえば、「セーター」です。セーターはポリエステルやコットンなど(科学繊維や食物繊維)と違い、ウール(羊毛)でできているので主成分がたんぱく質でできています。これが洗濯機でセーターが縮むひとつの要因です。

このウールは「水に弱い」という特徴があります。

ウールは肉眼では見えませんが、1本1本の繊維にギザギザがあります。よくCMで見る人間の髪を顕微鏡で見たような感じです。

このギザギザは乾燥していると閉じているので、シャンプーのCMのような引っ掛かりのないスルッとした感じですが、濡れたり湿気があるとギザギザが開いてその水分を吸収しようとします。

このギザギザが1本1本開いて絡まり、その状態で乾燥するとギュッと固く縮んでしまいます。

こうなったらウールの特性上、自力で元に戻る事はできません。ウールの細い繊維が複雑に絡み合い、繊維同士が乾燥とともに引き合い、結果的にセーターが縮んでしまうのです。

また、細いレース調の布も、洗濯機で洗うと糸がほつれる原因となり、せっかくのキレイな刺繍や模様が台無しになる可能性があります。

これもできるだけで洗いをした方がいいでしょう。

他に型くずれしやすいワンピースや、洗濯表示に「手洗い」があるものなど、注意深く確認してみましょう。

手洗いで洗濯をする時の基本的な方法

手洗いで洗濯をする時の基本をご存知でしょうか。

単純に洗濯機ではなく手洗いで優しく洗えばいいというわけではありません。

手洗いする時の水の温度や、洗い方、すすぎなど洗濯機の代わりを手でするのですから、色々とコツが必要です。基本を守り優しく手洗いをすることで、生地も傷まず縮まず、キレイにできます。

洗い方も「押し洗い」「振り洗い」「つけ込み洗い」など、洗うものや生地によって方法を変えることも必要な場合があるので、注意しましょう。

それでは、手洗いの基本をひとつひとつご紹介します。

水の温度

手洗いで洗濯をする際にまず気をつけること、それは「水の温度」です。

できるだけ、洗い始めからすすぎまでの水の温度を一定の温度に保つことが重要です。

これは洗濯機で洗濯をする時にもいえることですが、冷たい水よりも温かい方が汚れが落ちやすいです。

温度はだいたい40℃程度のぬるま湯で洗うと良く、50℃前後の温度で油汚れが水に溶けだすので、汚れが落ちやすくキレイに洗濯ができます。

ただ、あまりに水温が高すぎると服の繊維が傷みやすくなってしまいます。

特に熱に弱い素材でできた服は、高温で洗濯を何度もするとボロボロになってしまう可能性があります。

見た目にはあまり変化を感じなくても、繊維の耐久力が落ちてしまうので、洗濯をする前に服の材質や表記を確認した方がいいです。

高温に弱い素材の生地なら、お湯ではなく水、または低温のお湯で洗濯をすることをおすすめします。

普段は水で洗濯機を回しているという人がほとんどだと思います。

水でももちろん汚れは落ちますが、お湯よりは落ちにくいということで、水を否定しているわけではないので誤解しないようにしてください。

洗い方

洗い方も洗濯機のようにはいきませんし、セーターなどはゴシゴシ洗うとウールがちぎれてしまいます。

手洗いではどんな風に洗ったらいいのでしょうか。洗い方には主に3つの方法があります。

次項で詳しく解説していきます。

手洗いでの具体的な洗濯方法

それでは手洗いでの具体的な3つの洗濯方法について詳しく説明していきます。

押し洗い

手洗いの基本となる洗い方で、セーターやシルク、カシミアなど厚みがあったり伸縮性のある衣類を洗う時におすすめの方法です。

この押し洗いが必要な衣類はきちんと洗濯表示に、洗面器のような形に手が入ったような絵が描かれています。注意深く見てみましょう。

押し洗いの方法は、次の7つの手順となります。

①洗剤液を作る

まずは洗面器に水(ぬるま湯でも可)を入れ、洗濯洗剤を水の量に合わせて入れる。

②洗剤物を軽くたたみ洗面器に入れる

汚れている部分が外側になるよう、洗面器の大きさに合わせてたたむ。

③押し洗いする

手のひらで衣類を洗面器の底に沈めるように優しく押します。

押したら手を放し衣類を浮かせまた押す、ということを20回ていどくり返す。(手が洗剤で荒れるのが心配な場合は、ゴム手袋を着用してください。またつい揉みたくなりますが生地が傷むので止めましょう)

④水を入れかえる

汚れた洗剤液を捨て軽く洗面器を洗い新しい水を入れます。(この時新しい水(お湯)の温度を洗剤液と同じ温度になるよう注意しましょう)

⑤すすぐ

洗う時と同じく、押したら浮かせまた押すという動作をくり返します。

洗剤の泡がなくなるまで水を変えながら続けます。(泡が気になる場合は、途中で軽くしぼるといいです。)

⑥脱水

バスタオルなど大きめのタオルに衣類を乗せ、押し当てながら軽く水分を取ります。

その後衣類を洗濯ネットに入れ洗濯機で10~30秒ていど脱水にかけましょう。

⑦干し方

セーターなど形が変わりやすいものは、専用の平干しネットなどに入れ干します。

ハンガーに掛けると肩の部分がハンガーの先で変に飛び出てしまうので、基本的には平干しで干しましょう。(専用のものがない場合は、ピンチハンガー(靴下や小物を干す四角いハンガー)の上に衣類を広げると平干しができますが、この時袖が垂れさがらないように注意しましょう)

振り洗い

振り洗いは薄手のブラウスやシャツなど、シワになりやすい衣類を洗う時に最適です。

生地が薄いのでこの振り洗いで生地への負担がかからず洗濯ができます。

振り洗いの方法は、次の6つの手順で行います。

①洗剤液を作る

押し洗いの時と同様に、洗濯液を作ります。

②洗剤液の中で振り洗いする

肩の縫い目など比較的強度がある端の部分を持ち、洗剤液の中で軽く振り洗いします。

③水を入れかえる

汚れた洗剤液を捨て容器を洗い、すすぎ用に新しく水(ぬるま湯)を入れます。(押し洗い同様、洗った時と同じ温度がいいでしょう)

④すすぐ

洗いの時と同じく、衣類の端を持ち振りながら洗剤液を落とします。(泡がなくなるまで数回)

⑤脱水

洗濯ネットに入れ洗濯機で30秒ほど脱水します。

⑥干し方

シャツやブラウスなのでハンガーに掛けて干します。

つけ込み洗い

つけ込み洗いは、比較的に汚れが少ないセーターなどに最適です。

つけ込み洗いの方法は、次の8つの手順で行います。

①洗剤液を作る

押し洗い、振り洗いと同じく洗剤液を作る。

②衣類をたたんで15~20分ほど洗剤液につける

衣類の汚れが気になる部分が外側になるようたたみ、液につけます。

そのまま動かさず、15~20分程度放置します。(つい押したり触ったりしたくなりますが止めましょう)

③軽く脱水する

バスタオルなどの大きめのタオルに乗せ、押さえながら軽く水分を取ります。(洗濯機の脱水でも可能ですが、ネットにたたんで入れ10~30秒ほどにとどめること)

④水を入れかえる

洗った時と同様、同じ温度のぬるま湯に入れかえます。

⑤1分ほどつける

衣類をたたんだままの状態で、新しい水に1分ほどつけます。

⑥「⑤」を水を変えてもう一度くり返す

もう一度水を変えて1分ほどつける。

⑦脱水

洗濯ネットに入れ洗濯機で30秒ほど脱水します。

⑧干し方

衣類の素材によって干し方を変える。(押し洗い、振り洗いを参照)

細かく分けると他にも手洗いの方法はありますが、主な方法として3つご紹介しました。

手洗いは面倒でついセーターでも洗濯機で洗ってしまいがちですが、縮んでしまったら自分ではなかなか元に戻せません。

手順やルールを守って洗いましょう。

干し方

干し方は、衣類によって平置きで干せる専用ネットなどで、型くずれや繊維が伸び切らないように注意して干すことです。

シワができやすいシャツやブラウス、ワンピースなどは、干す前にある程度シワを伸ばしたり、部分的にたたいてから干すといいでしょう。

手洗いで洗濯をする時の洗剤

手洗いをする時の洗剤ですが、汚れ具合や素材によって使い分けることも必要です。

衣類の傷みや色落ちなどを防ぐことができます。

手洗いをする前に洗濯表示や洗剤の表記を確認することをおすすめします。

粉末洗剤

汗ジミや皮脂の汚れなどがひどい場合に最適なのが、粉末洗剤です。

一般的に粉末洗剤は水に溶けにくいイメージがあると思いますが、先ほどもご紹介したように、40℃前後のぬるま湯で洗うと洗剤も溶けやすく、汚れも落ちやすいので洗浄力がアップします。

また、衣類の黄ばみを抑え長持ちさせる効果もあるのでおすすめです。

液体洗剤

液体洗剤は比較的、軽い汚れの場合に使用するといいでしょう。

元々液体なので洗剤の粉末洗剤のような、溶けなくて残ってしまうこともありません。

また液体洗濯の良いところは、汚れがひどい部分に直接塗って使用できることです。

こういったことからとても使い勝手のいい洗剤といえます。

手洗いで洗濯をする時の注意点

手洗いで洗濯をする時に注意することがあります。

細かくいうと、洗濯物の素材によって色々とあるのですが、きりがないのでわからない場合は、衣類についている洗濯表示を見て判断してください。

それでは手洗い時の注意点をいくつかご紹介していきます。

洗剤の使用量をしっかり見て守る

汚れがひどいからといってつい洗剤の量を多くしがちですが、水の量に対して洗剤が溶ける量が決まっているため、洗剤を多くしてしまうとすすぎの回数も増えてしまいます。

また、洗剤が衣類の繊維に残り、かゆみが出たり肌の弱い方にはトラブルの元になる可能性があります。

使用量をしっかり守って洗いましょう。

ゴム手袋など手を守るものを着用する

洗剤の成分は、素手で触ると手が荒れる原因となります。

ただ触るだけではなく、もみ洗いしたり、こすったり、手の表面を洗剤につけたまま皮膚を擦ってしまうので、皮膚が軽く裂傷のようになってしまう可能性もあります。

基本的に手洗いの時は、手袋を着用することをおすすめします。

洗濯表示を必ずチェックする

手洗いをする前に必ず衣類についている「洗濯表示」を確認しましょう。

水の温度や、手洗いの表示がついており、その服をどうやって洗濯をすればいいのかが、一目で分かるようになっています。

これはどんな衣類にもついているのでチェックしてみることです。

柔軟剤を入れるタイミング

手洗いの場合、柔軟剤はいつ使用すればいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

今は洗濯洗剤に柔軟剤が含まれているものもありますので、それを使用すれば簡単ですが、そうでない場合の入れるタイミングや方法などをご紹介します。

  1. 最初に洗ったあと、水を変え2回目のすすぎの時に柔軟剤を入れ、衣類を沈めます。(柔軟剤の使用量は、衣類のタグ表示に合わせてください)
  2. 衣類を軽く押します。(約3分間ほど)
  3. 軽く脱水します。(手洗いの種類の手順に合わせて脱水します)

柔軟剤は衣類全般に使用できるので、洗濯機はもちろん、手洗いにももちろん使用して構いません。

何度も洗濯をしていると、生地がゴワゴワとして固くなり着心地が悪くなります。

素材にもよりますが、できればフワッとした肌ざわりの良い服を着たいものです。

手順や使用量を守って柔軟剤を使用しましょう。

大事な衣類は手洗いで長持ちに

セーターやお気に入りのワンピース、大切な人にもらった服など、手洗いをしなければいけない洋服は誰でも持っていると思います。

普段着でもTシャツやスウェット、パジャマや下着、ジーンズなどは洗濯機で日常的に洗濯をしても問題ありません。

手洗いというだけでちょっと面倒に感じてしまうのですが、意外とそれほど時間もかからず肉体労働でもないので、やってみると簡単なんです。

洗い方の種類によっては少しもんだりしますが、そこまでの労力ではありません。

お気に入りの服を洗濯機で1回洗濯をしただけでダメにしてしまった、という声もよく聞く言葉なので、ここは面倒がらずに簡単手洗いで大事な衣類を長持ちさせましょう。

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